2018年12月15日土曜日

第10回講座の実施

12月14日(金)に第10回講座を実施しました。概要は以下の通りです。

講演
中小企業支援は地域の総力戦
「チームとして、仲間として、信頼の絆を強く」
  川崎信用金庫 参与、前川崎市経済労働局長 伊藤和良氏
概要
1、工都百年を貫くDNA
  ⇒留まることなき変化への対応
2、私の原点
  ⇒1990年代、産業構造の変化
3、川崎モデル
  ⇒頑張る中小企業を、皆で寄って集って応援
4、川崎モデルの特徴(「御用聞き」「おせっかい」)
5、秋霜烈日~尋ね歩きの日々を通じて
  ⇒多逢聖因 縁尋機妙(たほうしょういん、えんじんきみょう)
6、中小企業支援は地域の総力戦
  ⇒様々な取り組みを通じて、企業の皆様との信頼の絆を強める

グループ発表
・グループ毎に以下を議論し発表 
 ①各講座の満足度、②良かったこと、③講座全体の感想
 ④今後聴きたい講座・見学したい所、⑤意見・要望 など

講評
 会の顧問 郷土史家 高津区文化協会会長 鈴木穆氏
 

2018年12月3日月曜日

第9回講座の実施

11月30日(金)に第9回講座を実施しました。概要は以下の通りです。

五反田川放流路 見学
概要
・平瀬川水系全体計画
 ・水系全体の治水安全度を高める目的で平瀬川水系全体計画を策定
 ・五反田川と二ケ領本川は多摩川へ流入する平瀬川の支流
 ・現在、五反田川と二ケ領本川は時間雨量 35mmの降雨に対応可能
 ・将来、 時間雨量 90mmまで可能とする。
・洪水
 ・五反田川は麻生区細山地内を水源とし蛇行しながら流下し、東生田地内で
  二ケ領本川に合流する流路 4.8km、流域面積 8.0㎢ の都市河川
 ・下流まで約20分で流下する高低差の著しい河川で五反田川の下流部と
  二ケ領本川との合流部では急激な水位上昇により度重なる水害を繰返してきた。
 ・五反田川の分流部流域が氾濫すると登戸駅から久地駅に至る広範囲の
  浸水被害が想定される。
 ・時間雨量 90mm降雨時の浸水被害の想定
    浸水面積: 341ha、被害戸数:7,100戸
・五反田川放水路計画
 ・下流の二ケ領本川は、高度に都市化された地域を貫流していて
  川幅の拡長は困難なため、平瀬川水域全体計画で水域全体の抜本的治水
  対策として五反田川増水時に直接多摩川に放流する。
 ・自然流下圧力管方式:洪水時に五反田川の洪水全量を地下トンネルに流入させ、
  五反田川と多摩川の水位差を利用して直接多摩川へ放流する。
・放水路施設
 ・計画流用:150立方メーター/秒、延長:2,157m
 ・トンネル:外径 9.3m、内径 8.7m、施工方法 泥水式シールド工法
・環境への配慮
 ・工事に伴う排水が河川に流出することを防ぐために現場内に濁水処理機を設置
 ・仮囲の上に防音シートを設置
 ・覆工板の上に振動対策用のゴムマットを敷設

平和教育登戸研究所資料館 見学
概要
・旧日本軍の研究施設をそのまま保存・活用している唯一の資料館
・1937年11月に「陸軍科学研究所登戸実験場」として開設
・秘密戦(防諜、諜報、謀略、宣伝)用兵器、資材の研究・開発のために設置
・最初は、電波兵器、無線機器、宣伝機器などを開発
・1937年以降、毒物・生物兵器、スパイ用品の開発、偽札・偽造パスポートの製造を追加
・1942年以降、兵器の量産、風船爆弾の開発を追加、
・現在の明治大学生田キャンパスは、かつての登戸研究所の敷地内に立地
展示室
・第一展示室:登戸研究所の誕生の背景、組織・運営体制等を紹介
・第二展示室:風船爆弾開発の過程を紹介
・第三展示室:生物兵器・毒物・スパイ機材を研究開発した第二科の活動を紹介
・第四展示室:偽札製造を行った第三科の活動を中心に紹介
・第五展示室:日本軍の戦況悪化にともなう本土決戦体制の構築の流れと
       登戸研究所の移転様子を展示
史跡
・動物慰霊碑:実験動物を慰霊
・消火栓:陸軍のマーク
・26号棟跡:偽札を保管する倉庫と推定
・5号棟跡:偽札印刷工場
・資料館:対動植物生物化学兵器を研究開発
・倉庫跡:薬品庫として使用されていたと推定
・弥心神社:研究(知恵)の神をまつっていた。
・旧本館一帯:ヒマラヤ杉並木・車寄せ