2025年8月3日日曜日

2025年度第3回講座 明治大学博物館

 8月1日第3回講座 明治大学博物館見学を実施しました。

1.明治大学博物館
 ・大学会館内にあった・刑事博物館(1929年開設)、商品陳列館(1951年開設)
  考古学陳列館(1952年開設)を統合して2004年に開設
 ・大学博物館の先進的モデルケースとして評価される
 ・官公庁、自治体、国内外の大学・研究機関、各種教育団体による視察が多い
 ・年間の訪問者は約8万人
2.刑事部門
 ・現在の法と刑罰を考え、過去の法と刑罰を理解する事を目的に
  各時代の法令や刑罰関連の道具を展示
 ・特に江戸時代の裁判と刑罰を展示
 ・「日本の罪と罰」に関する文書や絵画などの史料を収集
 ・日本史上著名な法令文書、高札、江戸時代の捕者具や拷問・刑罰具、捕者道具の
  名和弓雄コレクション、日向国延岡藩内藤家文書、高札コレクションを展示
 ・ギロチン、ニュンベルクの鉄の処女(日本で唯一の展示史料)を展示
3.商品部門
 ・伝統的工芸品の戦後から現代に至る各々の時代相に裏付けられた商品の
  あり方の検証
 ・竹木工品(箱根寄木細工)、金工品、和紙と筆の展示
4.考古部門
 ・石器時代から古墳時代までの各時代の遺跡から出土された発掘品を展示
  ・旧石器時代
   ・群馬県の岩宿遺跡:日本で最初に発見された旧石器時代の遺跡
   ・埼玉県の砂川遺跡:人々の移動様子が確認
  ・縄文時代
   ・神奈川県の夏島貝塚:数少ない早期貝塚の一つ
  ・弥生時代
   ・栃木県の出流原遺跡:再葬墓の発見
  ・古墳時代
   ・茨城兼の三味塚古墳:前方後円墳
5.感想
 ・説明者の幅広くしかも深い知識に驚かされました。
 ・殆どが、今まで知らなかった事ばかりで大変勉強になりました。
 ・時間を超過するほどの熱心な説明に感謝します。
 ・博物館内で、たまたまお会いした学生さんの礼儀正しさに
  日本の将来に希望をもてました。


2025年7月20日日曜日

2025年第2回講座 橘処理センター

 7月18日(金)に第2回講座を開講しました。概要は以下の通りです。

概要
1.川崎未来エナジー(株)の事業説明(HPを参考)
 ・電力・エネルギーの観点から地域課題にチャレンジしていく
  「未来型のエネルギー会社」
 ・再エネ普及拡大や再エネ電力の地産地消を通じた
  これまでにない再エネの社会実装モデル=川崎モデルで
  脱炭素社会を実現
 ・再エネ電源⇒小売電気事業者(川崎未来エナジー)⇒需要家
 ・主な電源調達先
  ・浮島処理センター、・王禅寺処理センター、・橘処理センター
 ・主な電力供給先
  ・公共施設(・市立学校等の教育関連施設、・区役所、出張所等)

2.橘処理センター(HPを参考)
 ・1974年から普通ごみ焼却処理施設として稼働
 ・老朽化に伴い2017年12月から建て替え工事を実施
 ・2024年4月1日から「ごみ焼却処理施設(普通ごみ)」と
  「ミックスペーパー資源化処理施設」として稼働を開始
 ・普通ごみの処理の流れ
  ・収集車がプラットフォームで、ごみピットへごみを投入
  ・ごみピットに留まったごみをクレーンで拾い上げごみホッパへ投入
  ・焼却炉でごみを燃やして灰にし、灰を車輌に載せて搬出
   排ガスは、焼却炉から「ボイラ」へ送られ、「減温塔」⇒
   「ろ過式集じん器」⇒「触媒脱硝設備」等を通って無害化され煙突へ
   処理中で沸騰した蒸気が「蒸気タービン発電機」へ送られ発電する
 ・ミックスペーパーの処理の流れ
  ・「資源化処理施設」で処理され最終的にリサイクル工場へ運ばれ
   トイレットペーパーに生まれ変わる
  
3.感想
 ・川崎市は年々ごみの排出量が減少、政令指定都市で3年連続1位で
  以前言われていた公害都市ではないと確信しました。
 ・丁寧で分りやすい説明を有り難うございました。
  



2025年7月9日水曜日

2025年第1回講座

7月4日(金)に第1回講座を開講しました。概要は以下の通りです。

開講に当たってのご挨拶
 NPO法人 高津区文化協会  田村事務局長

講演
「くらしにつながる気候変動対策を」 
 川崎市地球温暖化防止活動推進センター 庄司センター長
概要
1.環境はすべての土台
  わたしの足元から地球が始まる
  パートナーシップ
2.川崎市地球温暖化防止活動推進センター活動紹介
  川崎市地球温暖化防止活動推進センターの主な活動
  情報発信連携
  環境出前講座
  地域での温暖化防止活動をすすめる地球温暖化防止活動推進員
  シェアリング・エコノミーフードドライブ・おさがりボックス等
  1人あたり(年間平均)の衣服消費・利用状況
  世界にひろがるプラスチック汚染
  エコぷらっとかわさきC3
  脱炭素に向けた中小企業支援”脱炭素経営 炭素の見える化”事業
  川崎臨海部の脱炭素化をテーマにシンポジューム
3.温暖化対策とその変遷
  京都議定書からパリ協定へ
  川崎市の温暖化対策の歴史
  IPCC報告
  世界の主な異常気象・気象災害 2024年度
  地球の気温はこれからどうなるの?
  IPCC報告書
  温暖化の影響
  2019年川崎市の水害の様子
4.川崎の取組み
  脱炭素の時代へ
  かわさきカーボンゼロチャレンジ2050
  脱炭素アクションみぞのくち
  かわさきSDGsパートナー制度
  2025年 第18回川崎国際環境技術展
  ごぞんじですか?
  デコ活
  ロードマップのスコープ(暮らし全領域を大きく7分野に)

講座の推進
 ・2025年度 年間スケジュール及びスタッフ紹介  
 ・企画委員からのお願い事項の説明
 ・班分けとサポーターにつぃて
  ・スタッフとメンバーの自己紹介
  ・サポーターの輪番決め
  ・班毎の集合写真撮影

 ・次回講座(7月18日)の案内  

2024年12月7日土曜日

2024年第10回室内講座(2024.12.6)

講演 2024年の講座を振り返って
  元川崎市経済労働局長 伊藤和良氏
概要(伊藤氏のプレゼン資料から)
1、第1回 室内講座
  「川崎を知り、ぜひ、好きになってください」とのメッセージ
2、第2回 国会議事堂
  ・3体の銅像 板垣退助、大隈重信、伊藤博文
  ・銅像の無い台座に込められた思いとは?:「政治には完成はない」
3、第3回 キングスカイフロント
  ・羽田空港周辺と連携した一体的な成長戦略拠点の形成
4、第4回 株式会社JERA川崎火力発電所
  ・何度も調整し、タービン・精密機器を設置。ひたむきな技術者集団
5、第5回 川崎競輪
  ・公園との一体化を感じられる空間づくり
   緑化フェアで、大きくかわった富士見台公園
6、 第6回 恩廻公園
  ・鶴見川を時間60mmの大雨から守る。公園の地下約50mに築造されたトンネル7、 第7回 日本民家園
  ・東日本の代表的な古民家など25件を移築して復原保存
8、第8回 巡視船
  ・日本経済をけん引する、京浜工業地帯
  ・空爆による廃墟、公害など、幾多の課題を乗り越えて
9、第9回 民音博物館
  ・古典ピアノの演奏、自動演奏楽器の演奏
感想
・いつも情熱溢れる講演に圧倒されています。
・「ちょっと一息」が、わかりやすいまとめで理解の助けになりました。 

グループ発表
(1)講座全体を振り返ってのまとめ、班ごとに討論し模造紙にまとめ 
  ①各講座の満足度、②良かったこと、
  ③この講座で学んだこと、知ったこと、④意見・感想
  ⑤今後見学したい場所
(2)班ごとの発表
(3)講評 NPO法人高津区文化協会 事務局長 田村富彦氏
感想
 ・全講座を通じて出席率が高く 、グループ議論
  にも積極的に参加してくれました。

懇親会
 ・参加者35名、楽しい懇親会でした。








2024年11月16日土曜日

2024年第9回講座民音音楽博物館(2024.11.15)

11月15日に第9回講座民音音楽博物館見学を実施しました。

概要(民音音楽博物館パンフレットから)
 ・1974年、創立10周年事業の一環として「教育、学術及び文化の発展に寄与する」
  ことを目的にライブラリーを中心とする「民音音楽博物館」を創設

 ・世界で数少ない音楽博物館
 ・収集された資料は30万点を超える
 ・12万点以上の録音資料、4万点を超す楽譜、3万冊の音楽書を揃える
 

古典ピアノ室(民音音楽博物館パンフレットから)
 ・エラール:フランス、1899年、「ピアノの貴婦人」と称される
   ルイ14世時代の様式を持っている豪華なグランド・ピアノ

 ・プレイエル:フランス、1845年
   ショパンが所有していた最後のピアノと同型
 ・シュヴァイホーファー:オーストリア、1840年
   ケースの仕様はピーダマイヤー時代の様式
 ・コンラート・グラーフ:オーストリア、1834年
   ベルとドラムを奏でる「トルコ式ペダル」を含む5本のペダルを持つ
 ・ヨハン・フリッツ:オーストリア、1800年
   5本のペダルの中にベルとドラムを奏でる「トルコ式ペダル」を備えた逸品
 ・アントン・ワルター:オーストリア、1795年、
世界に22台の貴重な文化遺産
   ペダルを膝で押し上げるニーレバーになっている
 ・シュトローム:イタリア、1793年
   ローマの貴族のために製作
 ・ピサ・チェンバロ:イタリア、1580-1600年頃
   400年にわたり改造されること無く現存、芸術的にも評価が高い
 ・カザルス・ピアノ:米国、1952年
   スペインのチェリスト、指揮者、作曲家パプロ・カザルス愛用の1台
 ・齋藤ピアノ:ドイツ、1924年
   指揮者、チェロ奏者、音楽教育者の齋藤秀雄氏が所有しているピアノ

 
自動演奏楽器室(民音音楽博物館パンフレットから)
・オルゴール
  スイスなどで教会の鐘(カリヨン)を鳴らすための仕組み

 ・シリンダー型オルゴール
   ピンが沢山埋め込まれたシリンダーがゼンマイでゆくりと回転し、
   櫛歯がピンを弾いて音を出す
 ・ディスク型オルゴール
   ディスク裏側に突起がついており、曲が記録されている
 ・円筒式蓄音機:1877年エジソン
   世界初の録音・再生装置である円筒式蓄音機
 ・円盤式蓄音機
   エミール・ベルリーナが複製が簡単な円盤に横振動を刻み録音する方法を

   考案し大量生産が可能な円盤レコードを完成させた
 ・オートマス(自動人形)
   「道化師と椅子」ジュリアン君の逆立ち
 ・ピアノラ(自動演奏装置):米国、1897年
   アップライト・ピアノの前に備え置き、足踏み式ペダルで作られた圧縮空気を
   原動力としてピアノの鍵盤を打つ
   音楽は記録されたミュージック・ロールを装填して奏でる

感想
 ・一般には、めったに見られない多くの大変貴重な楽器を見ることができました。
 ・説明の方の音楽に対する深い知識そしてユーモア溢れる説明に
  
有意義な時間を過ごす事ができました。
 ・演奏をしていただいた女性に感謝致します。
  


2024年11月2日土曜日

2024年第8回講座川崎港巡視船(2024.11.1)

 11月1日に第8回講座川崎港巡視船乗船を実施しました。

概要
 ・川崎湾には7つの島、16の運河がある。
 ・京浜運河でのノルウェー船のタンカー事故
  (1962年)の後、船舶監視信号を設置
  T:鶴見方面、O:出港、I:入港、
  K:川崎港方面、X:全て禁止
 ・海は右側通行(世界共通)
 ・東扇島防波堤(全長:3340m、岸からの距離:600m)
 ・沖にJXTG扇島東シーバース(水深 26m、31.5万トンを係留)
   ペルシャ湾からの原油を受け入れ、陸地へ海底パイプラインで送流
 ・川崎港海底トンネル:千鳥町・東扇島間、日本一の歩いて渡れる海底トンネル)
 ・水江町と東扇島の間に新たな橋の建設を予定
ルート
 船客待合所⇒千鳥運河⇒塩浜運河⇒京浜運河⇒横浜との境界地点でUターン⇒
 70メートル水路(橋:①日本鋼管専用、②東京湾岸道路)⇒東扇島防波堤内の
 川崎港⇒羽田空港滑走路付近でUターン⇒京浜運河⇒塩浜運河⇒千鳥運河⇒船客待合所
主な見学地点
 東亜石油京浜製油所、川崎臨港倉庫、川崎ゼロ・エミッション工業団地
 川崎バイオマス発電所、川崎天然ガス発電所、東日本旅客鉄道発電所、日清製粉
 昭和シェル石油、扇島太陽光発電所、扇島風力発電所、JFEスチール東日本製鉄所
 川崎港コンテナターミナル、川崎マリエン、最後の埋立地、東扇島東公園
 羽田空港第四滑走路:2500m、埋め立て部分+くい打ち桟橋部分(1165本)
 (多摩川河口部の水流を妨げない)
感想
 雨は降らず、波が無い静かな海上から川崎の工場群、羽田の第四滑走路を
 見学しました。
 また、ガイドさんの名解説で楽しい時間を過ごす事ができました。


2024年10月19日土曜日

2024年第7回講座日本民家園(2024.10.18)

10月18日に第7回講座日本民家園見学を実施しました。

施設紹介(日本民家園パンフレットから)
 ・昭和42年に開園した古民家の野外博物館
 ・東日本の代表的な民家を移築
 ・水車小屋、船頭小屋、高倉、農村歌舞伎舞台等25件の建物を展示
 ・古民家で正月や節句等の年中行事を展示
 ・毎日3-5棟づつ囲炉裏端に火を入れ床上公開を実施

展示農家(日本民家園パンフレットから)
 ・原家:中原往還の小杉にあった豪農の家
 ・鈴木家:奥州街道沿いの馬宿

 ・井岡家:柳生街道沿いの「油屋」
 ・佐地家の門:名古屋城東の「武家屋敷の入口部分」
 ・三澤家:伊那街道沿いの半農・半商(薬屋)
 ・水車小屋:上掛け式動力用水車
 ・佐々木家:千曲川沿い名主の家:染物屋
 ・江向家:合掌造り民家 越中五箇山
 ・山田家:合掌造り民家 五箇山だが「白川」の要素
 ・野原家:合掌造り民家 越中五箇山(利賀系)
 ・山下家:
合掌造り民家 飛騨白川
 ・作田家:九十九里浜「地引網」の網元の家
 ・沖永良部の高倉:穀倉倉庫
 ・広瀬家:大菩薩峠の麗にあった甲州の農家
 ・太田家:中間柱なく広い土間を持つ分棟型農家(名主の家)
 ・北村家:建築年代のわりに開放的な農家
 ・清宮家:地元川崎の上層農家
 ・伊藤家:日本民家園誕生の契機になった川崎の農家(名主)
 ・蚕影山祠堂:養蚕の神様を奉るお堂
 ・岩澤家:丹波山地東麗の農家

 ・船越の舞台:志摩半島先端「船越という漁村」神社の境内の農村歌舞伎舞台
 ・船頭小屋:昭和48年渡船廃止まで使われていた船頭小屋
 ・工藤家:旧南部領岩手県北部に分布する曲がり家の農家(名主)
 ・菅原家:湯殿山(出羽三山)麗の農家(肝煎)

施設見学
 ・4人のボランティア・ガイドの皆さんに園内の建物を案内していただきましたが
  その詳しさと分かり易さに感心しました。