2016年11月26日土曜日

第9回講座の実施

11月25日(金)に第9回講座を実施しました。概要は以下の通りです。

明治大学植物工場基盤技術センター 見学
植物工場の概要
 ・経済産業省平成21年度先進的植物工場施設整備費補助事業の補助金を受け設立
 ・食料の安定的供給と農業の産業化を実現する「植物工場」の普及拡大
 ・研究開発・技術普及及び人材育成拠点の整備事業
基本コンセプト
 ・食の安全安心と安定供給の確保
 ・植物工場コストの大幅な低減
 ・植物工場生産品目の拡大及び高機能化
 ・植物工場関係の有用人材の確保
 ・植物工場企業の進展による自律的内需依存型地域経済構造への転換促進
研究・調査内容
 ・最適な植物工場用光源の開発・実証に関する研究
 ・病原菌フリーを目指した植物工場用養液減菌装置の開発と実証に関する研究
 ・自然エネルギーを利用した発電による LED付加による作物生産研究
 ・植物工場における生産コスト削減に関する研究
 ・植物工場内作物の新品目拡大に関する研究
 ・植物工場経営のための運営ガイドライン及び生産物マーケティングの研究・実証
 ・植物工場における作物生産の効率向上のための種子発芽促進技術の開発
 ・植物工場内作業の高品質化を目指した栽培技術の開発
動物慰霊碑
 ・研究のために犠牲になった実験動物のための慰霊碑

平和教育登戸研究所資料館 見学
概要
 ・旧日本軍の研究施設をそのまま保存・活用している唯一の資料館
 ・1937年11月に「陸軍科学研究所登戸実験場」として開設
 ・秘密戦(防諜、諜報、謀略、宣伝)用兵器、資材の研究・開発のために設置
 ・最初は、電波兵器、無線機器、宣伝機器などを開発
 ・1937年以降、毒物・生物兵器、スパイ用品の開発、偽札・偽造パスポートの製造を追加
 ・1942年以降、兵器の量産、風船爆弾の開発を追加、
 ・現在の明治大学生田キャンパスは、かつての登戸研究所の敷地内に立地
展示室
 第一展示室:登戸研究所の誕生の背景、組織・運営体制等を紹介
 第二展示室:風船爆弾開発の過程を紹介
 第三展示室:生物兵器・毒物・スパイ機材を研究開発した第二科の活動を紹介
 第四展示室:偽札製造を行った第三科の活動を中心に紹介
 第五展示室:日本軍の戦況悪化にともなう本土決戦体制の構築の流れと
       登戸研究所の移転様子を展示

2016年11月12日土曜日

第8回講座の実施

11月11日(金)に第8回講座を実施しました。概要は以下の通りです。

キングスカイフロント
 ・世界に貢献するライフイノベーションの国際戦略拠点
 ・多摩川河畔、対岸に羽田空港を臨む殿町地区
 ・国際戦略総合特区・国際戦略特区に指定
 ・2020年までに多摩川を跨いで対岸の羽田空港と直結する橋が完成する予定

COINS
 ・スマートライフケア社会
   医療にかかる手間やコスト、距離を意識することなく、病気や治療から
   解放され日常生活の中で自律的に健康を手にすることができる社会の実現
 ・体内病院
  ・体内の微小環境を自立巡回するウイルスサイズ(~50nm)スマートナノマシン
  ・人体内の「必要な場所で・必要な時に・必要な診断と治療」を実施
 ・多くの企業、大学、研究機関が連携するオープン・イノベーション体制
 ・6つのアプローチ研究
  ①難治がんを標的化し駆逐できるナノマシン
  ②脳神経系疾患の革新的治療技術
  ③運動感覚器機能を維持・再生するナノ再建術
  ④採血不要の在宅がん診断システム
  ⑤超低侵襲治療を実現する医薬・機器融合デバイス
  ⑥社会実装に向けた社会システム構築

ナノ医療イノベーションセンター (iCONM)
 ・クリーンルーム、合成実験室、生化学実験室、ヒト疾患モデル実験室の他、
  微細加工設備 in vivo共焦点顕微鏡などの最先端の解析装置を完備
 ・研究者が自由に意見交換けきる空間を提供

健康安全研究所
 ・公衆衛生行政を支える科学的・技術的中核機関
 ・感染症、食の安全・安心、環境衛生等に対応
 ・使命:4つの柱を中心に様々な業務を展開し市民の健康で安全な暮らしを支える
  ・試験検査:衛生行政を科学的に支える
  ・調査検査:新たな課題に挑戦する
  ・研修指導:衛生行政を担う人材を育てる
  ・情報発信:医療関係者・市民に有益な情報を届ける
 ・理化学検査
  ・食品衛生法、水質基準に関する省令等に基づく様々な検査
 ・微生物検査
  ・感染症法に基づく病原体の検査、食品衛生法に基づく市内流通食品の検査
 ・感染症情報センター
  ・感染症の発生情報の正確な把握と分析、結果の的確な提供と公開
  ・病原体情報を加えた高度な解析や疫学研究の実施

見学
 ・岩崎 iCONM副センター長、岡部健康安全研究所長の紹介の後、センター及び
  研究所を見学しましたが、各部門の若手研究者の熱のこもた説明に明るい日本の
  未来を感じました。