2017年10月28日土曜日

第7回講座の実施

10月27日(金)に第7回講座を実施しました。概要は以下の通りです。

東京電力フュエル&パワー(株)川崎火力発電所 見学
概要
・東京電力の天然ガス火力発電所
・敷地の25%の緑化を推進中
・発電の仕組み
  汽力発電 + ガスタービン発電 ⇒ コンバインドサイクル発電方式
・コンバインドサイクル発電方式:汽力発電とガスタービン発電を組合せ、
  ガスタービンを回した後の排ガスの熱で蒸気を作り、蒸気タービンを回転し発電
・最大出力342万KW
・MACC :   燃焼ガス温度1500°C、熱効率 約59%
  燃料使用量・二酸化炭素排出量共に約25%削減
・MACCⅡ:燃焼ガス温度1600°C、熱効率 約61%
  燃料使用量・二酸化炭素排出量共に約30%削減
  世界最高水準の熱効率を持つ発電設備
・蒸気タービンで作られた蒸気を千鳥・夜光コンビナート地区の工場10社に供給
  2.2万kl(原油換算)の燃料と約5.1万トンのCO2排出量削減を達成
・エントツは羽田空港の旅客機の飛行を考慮して高さ85m
・環境への配慮
 ・空を汚さないために:LNGを燃料に使う事で、煤塵や酸性雨のもととなる
   硫黄酸化物を排出しない。窒素酸化物は5ppm以下に低減
 ・海を汚さないために:発電所から出る機器洗浄水や生活排水は十分浄化し
   水質を確認したうえで排水
 ・資源を守るために:世界最高水準の熱効率で二酸化炭素の排出量を抑制
見学
 ・巨大なMACC・MACCⅡが爆音をたてて稼働している様子、及び
  定期点検のための広い保守エリアを見学しました。

JXTGエネルギー 川崎製造所 見学
JXTGエネルギー(株)
概要
・世界で第8位の規模を持つ日本の最大手の石油元売企業、
・国内に11つ製油所と5つの製造所を持つ。
・マーケットリーダー:国内燃料油の50%
  パラキシレン:世界1位、プロピレン:アジア1位
・事業内容
  ・石油製品(ガソリン・灯油・潤滑油等)の精製及び販売
  ・ガス・石炭の輸入及び販売
  ・石油化学製品等の製造及び販売
  ・電気・水素の供給
・2020年東京オリンピック・パラリンピックのゴールドパートナー
・ENEOS:「ENERGY」と「NEOS(ギリシャ語で新しい)」を
   組み合わせた造語
川崎製造所
概要
・川崎コンビナートの中核企業
・エチレン、プロピレン、ベンゼン、パラキシレン等を生産
・70%を川崎コンビナート内の企業へパイプラインで供給
・陸上出荷設備:川崎地区6か所、浮島地区3か所から化学品、潤滑油、
   LPGを出荷
・海上出荷設備:川崎地区4基、浮島地区10基で原料のほとんどの入荷と製品の
   約6割を出荷
   最大7万トン級のタンカーが着桟可能であり原料ナフサや
   輸入LPG船を受入れ
見学
・大型バスで川崎地区、浮島地区に分散する工場を見学しました。
 同乗の社員の方が各設備及び隣接企業の様子を分かり易く説明してくれました。
 また、工場夜景の昼の姿を見学できました。