2023年12月23日土曜日

第8回講座(2023 12/15)室内講座


                                             
講演「工都百年」~留まることなき変化への対応
  元川崎市経済労働局長 伊藤和良氏
概要
1、川崎のいま~150万人超の人口を抱える先端都市
2、川崎市における成長戦略の拠点
3.工都百年を貫くDNA⇒留まることなき変化への対応
(1)外部不経済への対応(1960年代の深刻な公害問題)
(2)産懇提言~1980年代の産業基礎づくり(産業振興会館、KSP)
(3)1990年代~産業空洞化(320haの遊休地)への対応
(4)2000年代の新たな胎動(生産拠点から研究開発拠点へ)
4、川崎モデル~頑張る中小企業を、皆で寄って集って応援
(1)中小企業支援は地域の総力戦
(2)努力はいつのまにか、川崎モデルと呼ばれて
(3)集大成としての「中小企業活性化成長戦略条例(2015年)」
(4)川崎元気企業3部作を通じて
5.次なる展開に向けて~地域の振興とは何か?
 終わりに~研究開発都市、その光と影を踏まえて
感想
・いつも情熱溢れる講演に圧倒されています。
・今回も新しい発見がありました。 

グループ発表
(1)講座全体を振り返ってのまとめ、班ごとに討論し模造紙にまとめ 
  ①各講座の満足度、②良かったこと、
  ③この講座で学んだこと、知ったこと、④意見・感想
  ⑤今後見学したい場所
(2)班ごとの発表
(3)講評 NPO法人高津区文化協会 事務局長 田村富彦氏
感想
 ・全講座を通じて出席率が高く 、グループ議論
  にも積極的に参加してくれました。

懇親会
 ・参加者35名、楽しい懇親会でした。







2023年12月15日金曜日

2023年第5回講座 (2023 12.12)巡視船

 巡視船 乗船

概要
 ・川崎湾には7つの島、16の運河がある。
 ・京浜運河でのノルウェー船のタンカー事故
  (1962年)の後、船舶監視信号を設置
  T:鶴見方面、O:出港、I:入港、
  K:川崎港方面、X:全て禁止
 ・東扇島防波堤(全長:3340m、岸からの距離:
  600m)
 ・沖にJXTG扇島東シーバース(水深 26m、31.5万トンを係留)
   ペルシャ湾からの原油を受け入れ、陸地へ海底パイプラインで送流
 ・水江町と東扇島の間に新たな橋の建設を予定
ルート
 船客待合所⇒千鳥運河⇒塩浜運河⇒京浜運河⇒横浜との境界地点でUターン⇒
 70メートル水路⇒東扇島防波堤内の川崎港⇒羽田空港滑走路付近でUターン⇒
 京浜運河⇒塩浜運河⇒千鳥運河⇒船客待合所
主な見学地点
 東亜石油京浜製油所、川崎臨港倉庫、川崎ゼロ・エミッション工業団地
 川崎バイオマス発電所、川崎天然ガス発電所、東日本旅客鉄道発電所、日清製粉
 昭和シェル石油、扇島太陽光発電所、扇島風力発電所、JFEスチール東日本製鉄所
 川崎港コンテナターミナル、川崎マリエン、最後の埋立地、東扇島東公園
 羽田空港第四滑走路:2500m、埋め立て部分+くい打ち桟橋部分
 (多摩川河口部の水流を妨げない)
感想
 天気予報では雨でしたが、幸いにも雨は降らず、波が無い静かな海上から
 川崎の工場群、羽田の第四滑走路を楽しむことができました。
 船客待合所付近からは、評判の工場夜景の工場を明るい時間に見る事が出来ました。




2023年12月5日火曜日

2023年第7回講座(2023 12/1)朝日プリンテック

朝日プリンテック川崎工場見学

川崎工場
 ・敷地面積約4,700坪の30%を緑化、約5,000本の樹木を植林
 ・「川崎市緑化目標達成工場」に指定
 ・屋上に471枚の太陽光発電パネルを設置し、工場の1.8%分の電力を賄う
事業紹介
 ・2012年INCQC(国際新聞カラー品質クラブ)の国際コンテストで192紙の中で
      世界1位(2010年でも世界2位を受賞)
 ・朝日新聞以外にも、読売新聞、東京新聞など多くの新聞を印刷
 ・新聞4ページの超特大写真を一気に印刷できるパノラマ印刷
 ・連帳デジタル印刷機では新聞形式の印刷物にパーソナルデータを組み込み、   
  多品種小ロット印刷を実現
 ・枚葉デジタル印刷機を導入
 ・40ページ16個面に対応できる高速輪転機(オフセット印刷機)
 ・紙面制作から印刷、配送、納品までワンストップサービスに対応
施設見学
 ・輪転機:時速40キロ、1時間に7万部印刷
 ・給紙:巻き取り紙の直径1.2メートル、重さ1.5トン、長さ20キロメートル
 ・工場内の巻き取り紙はAGVロボットで全自動運搬
 ・トラックステーション:朝刊を110台で、夕刊を50台で配達
 ・紙庫(しこ)








 

2023年11月30日木曜日

2023 第6回講座(2023 11/24)王禅寺処理センター

11月24日に第6回講座「王禅寺処理センター」を実施しました。 

センター構成
・王禅寺エコ暮らし環境館
・資源化処理施設
・ごみ焼却処理施設

王禅寺エコ暮らし環境館
・ごみ処理の見学
・クイズやシアターなど見て触って体験しながらの学習

資源化処理施設
・川崎市北部地域(高津区の一部、宮前区、多摩区、麻生区)から排出された
 粗大ごみ、小物金属、空き缶、ペットボトル、空きびんを受け入れ処理

・処理能力・可燃性粗大ごも:20t/日(5h)

     ・不燃性粗大ごみ・小物金属:20t/日(5h)

     ・空き缶:20t/日(5h)
     ・ペットボトル:12.5t/日(5h)
     ・空きびん:25t/日(5h)
・資源循環ゾーン、温暖化対策ゾーン、自然共生ゾーン

ごみ焼却処理施設
・最新のストーカ式焼却炉の採用
 ・環境負荷低減:有害ガス物質濃度、排ガス量の低減
 ・エネルギー有効利用:効率化発電、最適プロセス
 ・長期安定稼働:容易かつ安定、安全な運転
 ・経済性:イニシャル、ランニングコストの削減
 ・廃棄物順応性:幅広いごみ質、形状、変化への適応
 ・構成:焼却炉、ボイラー、排ガス処理設備、発電設備
 ・公害防止基準(煙突出口基準値):ばいじん、硫黄酸化物、塩化水素値、
  粗大ごみ、ダイオキシン類、一酸化炭素

ヨネッティー王禅寺
・王禅寺処理センターから余熱を利用
・全天候型の温水プール(25mプール、流水プール、幼児プール、
 ウォータースライダー)
・トレーニングルーム
・レストラン

感想
・係の方の丁寧な説明によりセンターの重要性が理解できた。







2023年10月25日水曜日

2023年 第4回講座(2023 10/20) 登戸研究所

 10月20日(金)に第4回講座「登戸研究所見学」を実施しました。

概要
・旧日本軍の研究施設をそのまま保存・活用している唯一の資料館
・1937年11月に「陸軍科学研究所登戸実験場」として開設
・秘密戦(防諜、諜報、謀略、宣伝)用兵器、資材の研究・開発のために設置
・最初は、電波兵器、無線機器、宣伝機器などを開発
・1937年以降、毒物・生物兵器、スパイ用品の開発、偽札・偽造パスポートの製造を追加
・1942年以降、兵器の量産、風船爆弾の開発を追加、
・現在の明治大学生田キャンパスは、かつての登戸研究所の敷地内に立地
展示室
・第一展示室:登戸研究所の誕生の背景、組織・運営体制等を紹介
・第二展示室:風船爆弾開発の過程を紹介
・第三展示室:生物兵器・毒物・スパイ機材を研究開発した第二科の活動を紹介
・第四展示室:偽札製造を行った第三科の活動を中心に紹介
・第五展示室:日本軍の戦況悪化にともなう本土決戦体制の構築の流れと
       登戸研究所の移転様子を展示
史跡
・動物慰霊碑:実験動物を慰霊
・消火栓:陸軍のマーク
・26号棟跡:偽札を保管する倉庫と推定
・5号棟跡:偽札印刷工場
・資料館:対動植物生物化学兵器を研究開発
・倉庫跡:薬品庫として使用されていたと推定
・弥心神社:研究(知恵)の神をまつっていた。
・旧本館一帯:ヒマラヤ杉並木・車寄せ
感想
・後の世代に残すべき大変貴重な研究所でした。

2023年10月9日月曜日

2023年第3回講座(2023 10/6)川崎消防署

 10月6日(金)に第3回講座「川崎消防署見学」を実施しました。

概要
・市民を火災、災害から生命、身体、財産を守り安全、安心を確保
・装備:指揮車、普通ポンプ車、水槽付きポンプ車、化学車、救助工作車、
            はしご車、高発泡車、高規格救急車
・防護服:防火服、耐熱防護服、放射線防護服、化学防護服
・装備品:各種救助器具、一般救助器具、呼吸用保護具
・出火件数:44件(2023年1月ー8月末)
   ・内訳:放火:6件、たばこ:7件、こんろ:8件、ストーブ:2件、
                    電気関係:11件、その他:10件
・消防指令センター
  365日24時間体制で災害状況を集中監視し指令する。
・屋上ヘリポート
  緊急時にドクターヘリの受け入れ
・地下の免震装置
  地震に耐えうる免震構造
消防署からのお願い:「救えるはずの命」を救うために救急車の適正利用に
  ご協力をお願いします。
感想
・市民のために献身的に働く消防署員の姿に感動しました。






2023年第2回講座(2023 9/22) 鷺沼車両基地

 9月22日(金)に第2回講座「鷺沼車両基地見学」を実施しました。

鷺沼車両基地設置の経過

・半蔵門線は営業開始時点では車両基地が無かった。

・東急所有の車両基地をを譲り受け地下鉄路線から離れた車両基地になった。

・東急は長津田に新たな車両基地を設置した。

事業紹介

・半蔵門線、日比谷線の車両基地

・検車区、工場及び車両事務所から構成

・検車区:半蔵門線車両の収容、月検査、列車検査を実施

・工場:半蔵門線、日比谷線の定期検査(全般検査・重要部検査)を実施

施設見学

・検車区:検査中の車両を見学

・工場:台車検査、重要部検査の検査状況を見学

感想

・40トン近くある車両を数人の社員が押して連結する作業は迫力がありました。



 

2023年9月30日土曜日

2023年 第1回講座(2023 9/15)

20年間続いている本講座も新型コロナ蔓延のため3年間、年1回の特別講座を開催せざるを得ませんでしたが、今回4年ぶりに規模を縮小して連続講座を再開することになりました。 

9月15日(金)に第1回講座を開講しました。概要は以下の通りです。

10:00 開講にあたってのご挨拶

     NPO法人高津区文化協会 田村事務局長

     川崎の歴史と文化を識る会 吉松会長

     スタッフ紹介 吉松会長

10:20 講演「工都川崎の誕生」

     元川崎市総合企画局局長 瀧田浩 氏

13:00 スタッフよりご連絡、お願い事項

13:20 班分けとサポーターについて

     スタッフとメンバーの自己紹介

     サポーターの輪番決め

14:30 次回講座案内

     「鷺沼車両基地」

14:40 机の原状復帰、解散

感想・4年ぶりに瀧田先生の講演をお聞きしましたが、奥の深い内容の濃い

   講演でした。有り難うございました。