2024年11月16日土曜日

2024年第9回講座民音音楽博物館(2024.11.15)

11月15日に第9回講座民音音楽博物館見学を実施しました。

概要(民音音楽博物館パンフレットから)
 ・1974年、創立10周年事業の一環として「教育、学術及び文化の発展に寄与する」
  ことを目的にライブラリーを中心とする「民音音楽博物館」を創設

 ・世界で数少ない音楽博物館
 ・収集された資料は30万点を超える
 ・12万点以上の録音資料、4万点を超す楽譜、3万冊の音楽書を揃える
 

古典ピアノ室(民音音楽博物館パンフレットから)
 ・エラール:フランス、1899年、「ピアノの貴婦人」と称される
   ルイ14世時代の様式を持っている豪華なグランド・ピアノ

 ・プレイエル:フランス、1845年
   ショパンが所有していた最後のピアノと同型
 ・シュヴァイホーファー:オーストリア、1840年
   ケースの仕様はピーダマイヤー時代の様式
 ・コンラート・グラーフ:オーストリア、1834年
   ベルとドラムを奏でる「トルコ式ペダル」を含む5本のペダルを持つ
 ・ヨハン・フリッツ:オーストリア、1800年
   5本のペダルの中にベルとドラムを奏でる「トルコ式ペダル」を備えた逸品
 ・アントン・ワルター:オーストリア、1795年、
世界に22台の貴重な文化遺産
   ペダルを膝で押し上げるニーレバーになっている
 ・シュトローム:イタリア、1793年
   ローマの貴族のために製作
 ・ピサ・チェンバロ:イタリア、1580-1600年頃
   400年にわたり改造されること無く現存、芸術的にも評価が高い
 ・カザルス・ピアノ:米国、1952年
   スペインのチェリスト、指揮者、作曲家パプロ・カザルス愛用の1台
 ・齋藤ピアノ:ドイツ、1924年
   指揮者、チェロ奏者、音楽教育者の齋藤秀雄氏が所有しているピアノ

 
自動演奏楽器室(民音音楽博物館パンフレットから)
・オルゴール
  スイスなどで教会の鐘(カリヨン)を鳴らすための仕組み

 ・シリンダー型オルゴール
   ピンが沢山埋め込まれたシリンダーがゼンマイでゆくりと回転し、
   櫛歯がピンを弾いて音を出す
 ・ディスク型オルゴール
   ディスク裏側に突起がついており、曲が記録されている
 ・円筒式蓄音機:1877年エジソン
   世界初の録音・再生装置である円筒式蓄音機
 ・円盤式蓄音機
   エミール・ベルリーナが複製が簡単な円盤に横振動を刻み録音する方法を

   考案し大量生産が可能な円盤レコードを完成させた
 ・オートマス(自動人形)
   「道化師と椅子」ジュリアン君の逆立ち
 ・ピアノラ(自動演奏装置):米国、1897年
   アップライト・ピアノの前に備え置き、足踏み式ペダルで作られた圧縮空気を
   原動力としてピアノの鍵盤を打つ
   音楽は記録されたミュージック・ロールを装填して奏でる

感想
 ・一般には、めったに見られない多くの大変貴重な楽器を見ることができました。
 ・説明の方の音楽に対する深い知識そしてユーモア溢れる説明に
  
有意義な時間を過ごす事ができました。
 ・演奏をしていただいた女性に感謝致します。
  


2024年11月2日土曜日

2024年第8回講座川崎港巡視船(2024.11.1)

 11月1日に第8回講座川崎港巡視船乗船を実施しました。

概要
 ・川崎湾には7つの島、16の運河がある。
 ・京浜運河でのノルウェー船のタンカー事故
  (1962年)の後、船舶監視信号を設置
  T:鶴見方面、O:出港、I:入港、
  K:川崎港方面、X:全て禁止
 ・海は右側通行(世界共通)
 ・東扇島防波堤(全長:3340m、岸からの距離:600m)
 ・沖にJXTG扇島東シーバース(水深 26m、31.5万トンを係留)
   ペルシャ湾からの原油を受け入れ、陸地へ海底パイプラインで送流
 ・川崎港海底トンネル:千鳥町・東扇島間、日本一の歩いて渡れる海底トンネル)
 ・水江町と東扇島の間に新たな橋の建設を予定
ルート
 船客待合所⇒千鳥運河⇒塩浜運河⇒京浜運河⇒横浜との境界地点でUターン⇒
 70メートル水路(橋:①日本鋼管専用、②東京湾岸道路)⇒東扇島防波堤内の
 川崎港⇒羽田空港滑走路付近でUターン⇒京浜運河⇒塩浜運河⇒千鳥運河⇒船客待合所
主な見学地点
 東亜石油京浜製油所、川崎臨港倉庫、川崎ゼロ・エミッション工業団地
 川崎バイオマス発電所、川崎天然ガス発電所、東日本旅客鉄道発電所、日清製粉
 昭和シェル石油、扇島太陽光発電所、扇島風力発電所、JFEスチール東日本製鉄所
 川崎港コンテナターミナル、川崎マリエン、最後の埋立地、東扇島東公園
 羽田空港第四滑走路:2500m、埋め立て部分+くい打ち桟橋部分(1165本)
 (多摩川河口部の水流を妨げない)
感想
 雨は降らず、波が無い静かな海上から川崎の工場群、羽田の第四滑走路を
 見学しました。
 また、ガイドさんの名解説で楽しい時間を過ごす事ができました。


2024年10月19日土曜日

2024年第7回講座日本民家園(2024.10.18)

10月18日に第7回講座日本民家園見学を実施しました。

施設紹介(日本民家園パンフレットから)
 ・昭和42年に開園した古民家の野外博物館
 ・東日本の代表的な民家を移築
 ・水車小屋、船頭小屋、高倉、農村歌舞伎舞台等25件の建物を展示
 ・古民家で正月や節句等の年中行事を展示
 ・毎日3-5棟づつ囲炉裏端に火を入れ床上公開を実施

展示農家(日本民家園パンフレットから)
 ・原家:中原往還の小杉にあった豪農の家
 ・鈴木家:奥州街道沿いの馬宿

 ・井岡家:柳生街道沿いの「油屋」
 ・佐地家の門:名古屋城東の「武家屋敷の入口部分」
 ・三澤家:伊那街道沿いの半農・半商(薬屋)
 ・水車小屋:上掛け式動力用水車
 ・佐々木家:千曲川沿い名主の家:染物屋
 ・江向家:合掌造り民家 越中五箇山
 ・山田家:合掌造り民家 五箇山だが「白川」の要素
 ・野原家:合掌造り民家 越中五箇山(利賀系)
 ・山下家:
合掌造り民家 飛騨白川
 ・作田家:九十九里浜「地引網」の網元の家
 ・沖永良部の高倉:穀倉倉庫
 ・広瀬家:大菩薩峠の麗にあった甲州の農家
 ・太田家:中間柱なく広い土間を持つ分棟型農家(名主の家)
 ・北村家:建築年代のわりに開放的な農家
 ・清宮家:地元川崎の上層農家
 ・伊藤家:日本民家園誕生の契機になった川崎の農家(名主)
 ・蚕影山祠堂:養蚕の神様を奉るお堂
 ・岩澤家:丹波山地東麗の農家

 ・船越の舞台:志摩半島先端「船越という漁村」神社の境内の農村歌舞伎舞台
 ・船頭小屋:昭和48年渡船廃止まで使われていた船頭小屋
 ・工藤家:旧南部領岩手県北部に分布する曲がり家の農家(名主)
 ・菅原家:湯殿山(出羽三山)麗の農家(肝煎)

施設見学
 ・4人のボランティア・ガイドの皆さんに園内の建物を案内していただきましたが
  その詳しさと分かり易さに感心しました。





2024年10月5日土曜日

2024年第6回講座恩廻公園調節池(2024/10/4)

 10月4日に第6回講座恩廻公園調節池見学を実施しました。

開発の背景(川崎治水センターパンフレットから)
・鶴見川流域は自然が多く水田やため池があり雨水を浸透させたり溜めたりできたが
 昭和40年代から急激に開発が進み、家やビルが立ち並び、地表がコンクリートや
 アスファルトで覆われ、大雨が降ると雨水が一気に鶴見川に流れ、下流や低地で
 氾濫を起こしていた。(昭和33年9月:台風22号、昭和41年6月:台風4号、
 昭和51年9月:台風17号、昭和57年9月:台風18号) 
・昭和56年に流域を洪水の被害から守るため「鶴見川流域整備計画」が開始された。

施設概要(川崎治水センターパンフレットから)
・面積:2.27ha
・構造形式:地下調節池(トンネル)
・貯留容量:約110,000m³(25mプール:深さ1m 約330杯分)
・トンネル内径:Aトンネル:直径15.4-16.5m、Bトンネル:直径14.3-11.4m
・トンネル延長:約600m
・排水方式:ポンプ排水
・排水時間:1-2日
・流入方式:横越流流入方式
・越流堤長:80m

見学
・8階建ての階段を本抗へ下り
・2枚扉の水密扉から本抗へ入る
・巨大な洞窟のような本抗を見学

感想
・大雨時に洪水から住民を守る重要な施設である事を理解しました。




2024年9月21日土曜日

2024年第5回講座川崎競輪場(2024/9/20)

 9月20日(金)に第5回講座を実施しました。

事業紹介

 ・昭和24年3月に開設
 ・敷地面積:38,786㎡
 ・収容人員:20,000人
 ・競争路:1周400m(オリンピックは1周250m)
 ・年間車券売上(令和5年度)約268.6億円

 ・災害時における役割
  ・地域防災計画において「広域避難場所」に指定
   ・耐震強度の確保:選手管理塔は 通常建築物の1.5倍の強度   
   ・想定収容人数:選手管理棟2階の選手控え室等に150人程度収容可能 
   ・飲料水の確保:18トンの受水槽を設置(150人の2-3日分の飲料水)       
   ・電気の確保:非常用発電機(48時間分)のオイルタンクを設置

・ビッグレース

 ・桜花賞、日本選手権、オールスター競輪、サマーナイトフェスティバル

・川崎競輪のスーパーヒーロー

 ・高原永伍:川崎区出身、生涯先行一本 高原オッズ:1960年代当時あまりの強さにオッズが集中、他の車券が全て万車券になった。

 ・郡司浩平:「競輪祭」を制した競輪王施設見学

・感想

 ・プロの選手から競輪競技・自転車等の話を聞きました。
 ・競争路で36度のバンクを体験しましたが、立っている事が不可能でした。







2024年9月7日土曜日

2024年第4回講座JERA川崎火力発電所(2024/9/6)

 9月6日(金)に第4回講座JERA川崎火力発電所を実施しました。

概要

JERAの設立

・2015年4月 東京電力フュエル&パワーと中部電力が統合 JERA:J(JAPAN)              E(ENERGY) RA(ERA) 

事業規模

・JERAのバリューチェーン LNG調達国:15カ国、上流投資案件数:6件、LNG輸送船団:18隻、LNGタンク容量(国内):665万kl、国内のLNGタンク、発電容量:約6,100万kw(国内最大)、発電電力量:2,350億kwh(国内発電量の約3割)

・JERAの事業規模 ・日本の発電設備容量の  1/4  を保有(火力:1/2)、      ・日本で使われる電気の1/3を創出、・日本で使用されるLNGの40%を調達

・発電の仕組み
   汽力発電 + ガスタービン発電 ⇒ コンバインドサイクル発電方式

・コンバインドサイクル発電方式:汽力発電とガスタービン発電を組合せ、
    ガスタービンを回した後の排ガスの熱で蒸気を作り、蒸気タービンを回転し発電
   ・最大出力342万KW

・MACC :   燃焼ガス温度1500°C、熱効率 約59%
    燃料使用量・二酸化炭素排出量共に約25%削減

・MACCⅡ:燃焼ガス温度1600°C、熱効率 約61%
  燃料使用量・二酸化炭素排出量共に約30%削減
  世界最高水準の熱効率を持つ発電設備

・蒸気タービンで作られた蒸気を千鳥・夜光コンビナート地区の工場9社に供給
  2万kl(原油換算)の燃料と約4.6万トンのCO2排出量削減を達成

・エントツは羽田空港の旅客機の飛行を考慮して高さ85m

・環境への配慮
 ・空を汚さないために:LNGを燃料に使う事で、煤塵や酸性雨のもととなる
   硫黄酸化物を排出しない。窒素酸化物は5ppm以下に低減
 ・海を汚さないために:発電所から出る機器洗浄水や生活排水は十分浄化し
   水質を確認したうえで排水
 ・資源を守るために:世界最高水準の熱効率で二酸化炭素の排出量を抑制

・見学
 ・巨大なMACC・MACCⅡが爆音をたてて稼働している様子を見学しました。

 ・職員の方々の分りやすい説明・案内、及び質問に対する丁寧な回答を受けました。






2024年8月2日金曜日

2024年第3回講座キングスカイフロント (2024/ 8/2)



 8月2日に第3回講座(キングスカイフロント)を実施しました。概要は以下の通りです。

マネジメントセンター頼末担当係長からの講演

・キングスカイフロント設立の背景

・主な研究所の説明

・多摩川スカイブリッジ設立の背景及び空港から5分のメリット

・川崎臨海部のイノベーション拠点への転換

ナノ医療イノベーションセンター島﨑マネージャーからの講演

・研究所全体の説明

・多様な機関がiCONMに集積、約40%が外国人

・世界最先端の研究の内容

・スタートアップインキュベーション事業

・ナノ医療、ナノマシンの大きさ

・体内病院の仕組み

・次世代人材の育成、学びの場の構築

・多摩川スカイブリッジで羽田空港と直結、海外トップクラスの研究所との交流

感想

・お二人からの素晴らしい講演でした。

・沈みゆく日本を活性化する意味でも「キングスカイフロント」からノーベル賞受賞者が出ることを期待しています。






2024年7月20日土曜日

2024年第2回講座国会議事堂 (2024/7/19)

 7月19日(金)に第2回講座(国会議事堂)を実施しました。概要は以下の通りです。

概要

・国権の最高機関であり、国の唯一の立法機関

・昭和11年(1936年)に竣工

・第70回帝国議会(昭和11年12月)から使用開始

見学ルート

・議員面会所:国会参観の手続き

・登院表示盤:議員が登院した時に、ボタンに触れ登院を表示

・議事堂3階本会議場傍聴席:議長席、総理大臣席、国務大臣席、国会議員席

・御休所:天皇陛下の御休所、総檜作の本漆塗り

・自民党総裁室:自民党総裁の部屋

・衆議院議長室:衆議院議長の部屋

・会議室

・衆議院玄関:衆議院議員が登院・退出、憲政に功績のあった尾崎行雄・三木武夫の       胸像を設置

・中央広間:中央塔の真下、広さ 267.65平方メートル、高さ32.62メートル、議会政治    確立に功績のあった伊藤博文、板垣退助、大隈重眞の銅像を設置

・国会正門

・売店

その他

・赤じゅうたん:議事堂内約4キロにわたって敷かれている。

・化石:柱に多くの化石が含まれている「化石の宝庫」

感想

・国権の最高機関である国会議事堂は重厚で長い歴史を感じました。

・本会議場はテレビで見るのとは違う面白さがありました。

・案内していただいた中山議員及び秘書の方々に感謝致します。



2024年7月8日月曜日

2024年第1回講座(2024/7/5)

7月5日(金)に第1回講座を実施しました。概要は以下の通りです。

10:00 開講にあたってのご挨拶

・NPO法人高津区文化協会 田村 事務局長

・川崎の歴史と文化を識る会 吉松 会長

・スタッフ紹介 吉松 会長

10:20 講演「工都100年~留まることなき変化への対応~」

・元経済労働局長 伊藤和良 氏

 ・今年は初日と最終日を一体として、講座の趣旨「元気な川崎を知ろう!」を実現

 ・過去、現在、未来の川崎について盛りだくさんの内容のご講演

 ・中小企業支援、川崎モデル等のご説明

 *特に今年の見学先(キングスカイフロント、JERA、他)について詳細に

  ご説明され、今年の見学先の貴重な情報を得られました。

 *また、いつもながら、その情熱、行動力に感心しました。

13:45 スタッフよりご連絡、お願い事項

14:00 班分けとサポーターについて

     スタッフとメンバーの自己紹介

     サポーターの輪番決め

15:30 次回講座案内

     「国会議事堂」「キングスカイフロントの昼食について